映画「RRR」のあらすじ
まずは、公式HPに書かれている紹介文をどうぞ。
舞台は1920年、英国植民地時代のインド
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。
大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。彼らが選ぶのは 友情か?使命か?
引用元:https://rrr-movie.jp/
もう少し具体的なところまで突っ込みますね!
冒頭、とある村に高貴なイギリス人が訪れています。一人のインド人の少女が、歌を歌いながらその婦人の手に絵を描き、婦人もその歌声と絵の美しさに満足げな様子。村人たちはその様子を固唾を飲んで見守っています。
しかし絵を描き終え、イギリス人から対価である硬貨2枚を渡されたと思ったら、それは人身売買を意味した支払いだったのです。
村人たちは英語が通じないため何がなんだかわからないまま少女が連れ去られます。母親の抵抗も虚しく、少女を乗せた車は走り去る。どうやらここは、白人の言うことには全く抗えない、英国植民地時代のインドだったのです。
(ちなみにこの時に少女の母親が軍人に殴られるシーンがあり、死んじゃった風なのですが死んでないことがラストでわかります。)
シーンは変わり、今度はインド市民たちが英国軍やインド人の警察官が集まる集会所に押し寄せ、今にも暴動が起こりそうな状況です。
とある一市民が、石を集会所に投げ入れた途端、英国軍側にいた一人のインド人警察官が柵を乗り越え、何百、いや何千人かわからない群衆の中に突入します。その石を投げ入れた市民を捕まえるためです。
その強さがやばすぎるwwはっきり言って無敵すぎww
群衆側の視点であえて言いますが、いや、もっと市民のみなさん頑張ってよ、というレベルで蹴散らされるほどこの警察官は無敵なのです。
この無敵な警察官がラーマです。
結局、ラーマの功績によって石投げ入れ男は捕まります。しかしここで疑問が。なぜ、ラーマという警察官はここまで無敵なのに、英国側に服従しているんだ?と。これが重要なポイントなんですね〜〜!!
その疑問を残したまま次の展開へ。
今度はビーム。ビームはあの攫われた少女のお兄さんです。森でオオカミに追われています。しかも予想外?にライオンにも出くわし、オオカミがライオンに取って代わります。他の村人の助けもあって、ライオンを無事捕獲します。このライオンをなぜ生捕りにしているのかというと、妹を救う時に使うんですね〜!まさに猛獣使い!(ちなみに、ラーマとビーム、二人とも髭面です。どっちがどっちなのか、もはや同一人物なのかさえも見分けがつかない私w)
その二人はある出来事をきっかけに出会います。街で起きた火災事故に巻き込まれそうになった男の子を助けようと両者が動き、そして見事な連携により救出するのです。そこからはもう、意気投合しすぎのなんのってくらいめちゃくちゃ仲良しになります。親友レベル!
でもお互いの身分は明かされてません。片方が警察官であり、片方がその警察官が服従している英国政府に殴り込みに行こうとしてるということは両者とも秘密にしているのです。(親友といえども簡単に打ち明けられるものではないということでしょう)
しかし、その秘密もいつしかバレて、この仲の良い二人が戦い合うことに…。
以上が前半の話です!前半といっても前半の前半くらいかもしれません。3時間の超大作であるインド映画を、これ以上書くことは断念しましたw
全体としてラストまで展開が凄まじく、モリモリな映画になってます。一度は決裂した両者も最後はお互いを助け合う仲になるんだから、この展開の激しさはさすがインド映画だなと思わざるを得ません。
この映画の見どころ!!
ラーマが警察官になった背景
あえて書きませんでしたが、ラーマの壮絶な過去とその伏線回収が鮮やかでした。ビームとの友情に繋がっていく経緯がとても滑らか◎
これはシンプルに、見て感じて欲しいと思います!
とにかく主人公の二人が強い。
映画前半の時点で、身体能力はえげつないな〜というのはわかるのですが、戦闘能力が高すぎます(笑)銃を持つ英国軍人たちを銃じゃない方法で何人も倒していきます。
また、二人とも捕まって鞭打ちとかされるのですが、こりゃ死ぬだろって思ってもケロッと復活して動きます。そんな規格外な超人ではありますが、アクションシーンは全てが秀逸で見入ってしまいます。
英国政府側にいるイギリス人女性との恋が絶妙に中途半端で気になる
当時は植民地時代のため、インド人に優しい白人はまれでした。しかしそんな中に、一人とても親しくしてくれるイギリス婦人(ジェーン)が英国政府側にいたのです。ビームは街で出会ったその人に一目惚れするのですが、その人と親しくなれば妹が匿われてる屋敷に入れるのではないかという算段もあって近づきます。その目論見通りうまくいって妹と出会えるのですが、あれ?色恋沙汰はどうなった?と言わんばかりにその後はほったらかしなのです。ちょこちょこ顔は見せますがね、色恋要素を出しすぎると、ラーマ&ビームの友情の話からちょっとぶれるというのはあったのでしょう!
でも英国政府を負かした後、最後はビームの元にジェーンがいるんだから、やっぱりビームとどうなったか気になるものです!!
ラーマの許嫁であるシータがエンディングで主役級に踊っていた
ジェーンの印象が自分の中で強かっただけに、なぜ最後の方で出てきたシータがメインで踊ってんのや!となりました(笑)。
まあ構図を考えれば当然か〜と納得はしましたが。白人のジェーンがメインで踊ってるのも確かに違うし、かといって女性を一人メインで置いておきたいというのもあるし。でもその違和感が面白かったですwww
誰が見ても楽しめる映画です
インド映画は『All is Well(きっとうまくいく)』しか見たことがなく、比較的気持ち軽やかに見れるなという印象だったのですが、『RRR』は植民地時代に受ける迫害のシーンが辛く、割と重々しかったです。そんな状況だからこそ、二人の身体的且つメンタル的な強さが生き生きと表現されていました。インド映画ならではの合間のダンスも、全く浮いておらずその強さを表す手段であり、少し沈んだ心を吹き飛ばしてくれるそんなシーンになっていました!
もう一回みたい気持ちもあるけど、この一度見終わった気持ちよさをそのままにしておきたい不思議な感覚。ぜひみなさんも一度ご覧あれ〜!
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