映画『君たちはどう生きるか』の感想(ネタバレ注意)
先日、今話題になっている宮崎駿監督最新作の映画『君たちはどう生きるか』を観てきました。
これまでジブリ映画をいうほど真剣に観たことがない私ですが、この哲学的な要素が多分に感じられるタイトル…人生観に言及している私も観ないわけには行かないっ!
ということで、ジャケ買いならぬタイトル買いで即決。
事前の広告は一切ないみたいですね。タイトル買いの私にはそもそも広告があろうがなかろうが関係ないのですが、人並みにワクワクして映画館にインしました。
映画館で初めてポスターをみる私。(率直な感想…こ、これは何の絵だろうか?)
シアターに入り、上映前の広告を横目にいよいよ上映開始。
「ドカーン!!」「?!?!」
いきなり戦火の中。時代は戦時中から戦後にかけてのよう。
中学生くらいの男の子が、母を助けにかけずり回る!しかし、死に目に会えず母は亡くなってしまう…。
母を亡くした男の子(真人)は、父と東京を離れ、父の再婚相手のところに住むことに。
(えっ、もう再婚?しかも実母とも知り合い?いきなりドロドロの展開なのか?!)
再婚相手のお屋敷はとても立派で、部屋がたくさん。その敷地内に不思議な塔がそびえ立ち、どこか怪しげ。
そんな新たな環境で生きていくことになる真人に、青鷺が不可解な動きをし始め…。(あのポスターの絵は、この青鷺か!)
と、序盤から展開が早いと思いきや、その後のストーリー展開は緩やか。設定を丁寧に伝えている感じを受けながらも、他の作品と比べるとどこか躍動感がない印象を感じます。
その後、義母が行方不明になり、真人が探しに行くところで新たな世界に突入するも、『どう生きるのか』というテーマに触れるようなシーンは特にありません。
今現在の社会問題である地球温暖化やウクライナ戦争などを思わせるような場面もありましたが、そこに宮崎駿監督のメッセージ性は読み取れず。
最後はハッピーエンドに終わるのですが、『人生をどう生きるのか』という問いすらもあったのかなかったのかわからず…。
そんな煮え切らない自分に対し、ふと隣をみると、一緒に観に行った宮崎駿作品のファンである奥さんが泣いているではありませんか!なぜ?!どこに泣きポイントがあった!?
よくよく話を聞いてみると、宮崎駿監督のこれまでの作品の要素が至る所に散りばめられていたり、有名な作品である『白雪姫』などの名作を思わせるようなシーンもある。一度引退を宣言したにもかかわらず戻ってきた、彼の集大成が感じられたとのことです。
なるほど。
もしかしたらこの作品は、私みたいなジブリ素人が観てわかるような面白さではないのかもしれないということでガッテン。実際、賛否両論あるみたいですね。
改めて、『私たちはどう生きるか』を自問する。
この作品の感想はここまでにして、改めてこの問いを自分に投げかけたいと思います。
映画から少しでも得られたことがあるとするならば、それは「もっと自由に生きよ」ということ。
他人に言われたからとか、会社の規則がとか、社会の空気がとかに縛られすぎることなく、自分が心地よいと思える生き方をもっと選択していってもいいのではないかということです。
この映画だって、私みたいに賛否の否と思う人も入れば、奥さんのように賛と思う人もいる。そのような作品を宮崎駿監督は作ったという事実。でもそれでもいいんですよね、だって賛否あったからどうってわけじゃないし。
みんなにわかってもらえなくても、誰かがわかってくれたらいい。いや、もはや自分が満足していればそれでいい、みたいな境地に至ってるのではないかなと思います。(※あくまでも個人的な解釈です)
自分にとって心地が良いと思える生き方ってなんだろうな〜。忖度なしに気持ちの良い人間関係が築けていて、且つそういった人たちと何かにチャレンジできていることかなぁ。
皆さんにとって、自由な生き方ってなんでしょうか??
今もし不自由だなと思っていることがあるなら、
ちょっとくらい青鷺みたいに羽を伸ばしてもいいかもしれませんね。
ではでは!明日も楽しい1日になりますように!
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